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2011年5月14日 (土)

何故 日本の原子力発電所は海岸沿にあるのか

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上の図を見ていただければお分かりのように日本の原子力発電所は全て海岸沿に建設されています。理由は一言で言えば「海水で原子炉を冷やさなければならないため」です。(日本の商業用原子力発電所は軽水炉であるため)誤解があるといけないのでもう少し説明すれば、原子炉自体は真水で冷やしていますが、その冷やしている装置を海水で冷やしているというのが正確でしょうか。この為、日本の原子力発電所は弱い破砕帯の上に立っているのが現状です。

下図をご参照ください。(冷却設備の一例です)
Reikyaku

原子力発電所は、核分裂反応によって発生する熱で水を水蒸気にかえ、その水蒸気でタービンを回して発電しています。その後、水蒸気を冷却して水に戻すのが復水器で、復水器の冷却に海水が使われています。電気出力100万kW級の原発の場合は、なんと毎秒70~80トン程度の海水を使っているそうです。海水は、岸壁や沖合に設置された取水口から取り込まれ、ポンプで冷却設備に送られた後、温水となって再び海へ排出される。
大地震発生時は、原子炉を停止することになっています。しかし、原子炉を停止しても、冷却用の海水が必要なくなるわけではありません。炉心では、核分裂反応で生成した放射性物質が出す「崩壊熱」が発生し続けるからです。さらに崩壊熱を除去するために使われる、機器冷却用の海水が100万kW級の原発では、毎秒2~3トンほどの海水が使われています。炉心の崩壊熱は、熱交換器を通して「余熱除去系」から「原子炉機器冷却系」へ、そして海へと逃がされています。

今まで、原子力発電所はクリーンなエネルギーということが言われてきましたが、実態は海水を温めているということです。この原子力発電所のためにどれだけ海水温が上昇しているかは、おそらく調査すら行われていないと推測しています。
ただ、ハッキリ言えるのは気候は海水温に大きく左右されています。「二酸化炭素地球温暖化論」と共に、この原子力発電所による海水温の影響も議論する必要があるのではないでしょうか。

この記事を書くのにあたって、書店で買った本とネット上の情報を参考に用いました。関係者の皆様にお礼申し上げます。私は原子炉の仕組みについては、ど素人ですので、間違いがある場合、ご指摘をいただければ幸いと存じます。

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